門限の9時

ここに無い魔法 帰りの電車

まだ自担に泣ける - 名ばかり担当論 -

ちょうど、この「まだ自担に泣ける」というタイトルで、担当に関する記事を書こうと思っていたところだった。
なかなか文章が続かず下書き保存したままになっていたが、私の担当論(論というほど大それたことじゃないけど)…書かせて頂こうと思う。



「まだ自担に泣ける」
こう思ったのは、2月のとある昼下がりだった。


最近、Hey!Say!JUMPに疎いという自覚があった。
デート、ヒルナンデス、リトラ、スクール革命といった最低限のテレビ露出を追いかけるのみだったし、殺せんせーしょんズやらの情報も就活関連サイトのメールの中に紛れたFCメールのおかげで知ったし、「カラフト伯父さん」も2/10の14時を回ってから郵便局へ駆け込んだし。


さらに、担当である山田さんにあまり興味を向けられなくなったという自覚もあった。
誕生日エントリに気合いを入れすぎた(結果、対した事が書けなかった)光くんへ気持ちが向きすぎているのも自覚していた。
「スクール革命」を観ていても山田くんが美味しいことより光くんがかっこいいことに、かわいいことに真っ先に目がいく。
もっと言えば、「スクール革命」より「ヒルナンデス」を楽しみに一週間を過ごしている。

光くんに病的にドハマりしたといえる2014年、私は何度「光くん担当になりたい」と言ったか分からない。山田担を降りることをどれだけ本気で考えたかわからない。


裕翔くんからも目が離せない。
出演しているドラマ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」は毎話5回くらいは観ているし、鷲尾くんが愛しい。
そしてそんな鷲尾くんを演じる裕翔くんがかっこいい。誇らしい。


ジャニーズ以外にハマったものもあった(これが一番大きい)(これについては後日)。



そんな私は、もちろん「暗殺教室」関連の雑誌露出も把握していなかった。帰り道、ふと立ち寄った本屋で山田さんのお美しい顔面が並んでいて後退りしてしまった。


「あ、山田さん、生きてらっしゃったか」
くらいに思いながら、雑誌を手に取った。
暗殺教室」の撮影現場の様子、山田くんのインタビューページ…そして、「山田涼介×菅田将暉」から始まる対談ページ



…………………………泣いた。

最近、生存確認をする気も起きなかった山田くん。
山田くんへの気持ちは、すっかり別の方を向いて、残されたのは、いつかの担降り騒動の時と同じ「私はデビューの時から山田担だ」という見栄、意地、「だからこれからも山田くんを応援していないといけない」という無駄な使命感…だと思っていた。


それが、ある雑誌のある数ページに山田くんがJUMP以外のジャニーズ以外の同世代と共演を果たし、仲良くなり、誌面で対談していたというだけで、泣けた。


山田くんがジャニーズ以外の同世代の役者さんと共演するというのは、なんだかとても感慨深いもので、今まで山田くんが取り組んで来た作品や役が、その時の山田くんの発言の私が知る限り全部が、走馬灯のように駆け巡った。



年が明けもうすぐ2ヶ月が経とうとする2015年現在、私は尚、ジャニヲタの軸を山田くんに置き続けている。
昔ほどのトキメキはもちろんない、昔ほど心を抉られるほど彼を思うことも、彼の一挙一動に一喜一憂することもない。


「まだ自担に泣ける」


こんな言い方をしても、私は山田担でいることに拘っている。
山田涼介を中心にしていたい。
本音はそれだ。



私は、担当は目線にすぎないと思っている。
グループを誰目線で見たら、誰を主人公にしたら面白いか。
最近Hey!Say!JUMPのDVDについてたソロアングルとかマルチアングルみたいなものだ。その精神的なものだ。

だから時々、「担当にしたくなる人」が現れる。
この人目線で見るのも面白そう、この人を主人公にしたい…


しかし、それは出会いの順番によって制御されていると思っている。
小説を読んでいる時や映画を観ているときを想像してほしい。


・タイトルやあらすじで、読みたい小説(観たい映画)を選ぶ。

・選んだ小説(映画)が面白い

・その作品と同じ作者(同じ監督、同じ出版社、同じ出演者、同じジャンル…どこに共通点を見出すかは人それぞれ)の作品の中に面白そうな作品があることに気づく、もしくは新作が出る

・じゃあ、これを読み終えたらそっちを読んでみよう(観終わったら観てみよう)




私の中で、光くんや裕翔くんはまさに

・じゃあ、これを読み終えたら読んでみよう(観終わったら観てみよう)

という存在なのである。


もし、今読んでいる(観ている)作品がいまいち面白くなかったら、多分すぐに他の作品を読む(観る)だろう。
それは、共通点の見出せないような正反対の物かもしれないし、もともと好きなジャンルの物かもしれないし、人それぞれだと思うが、私の中で担降りはそれである。


生憎、今読んでいる(観ている)作品がとんでもなく面白い。
その作品が連載途中でも、読む(観る)ことを中断しても、その作品が面白いから読み(観)続ける。



だから、「これも読みたい!」とは思うけど、それ以上に「今読んでるのを最後まで読んでからにしよう!」という意識が働くのだと思う。
それが、「もう読み始めちゃったから最後まで読むか…」という意味合いの時もある。でも、結末を知るまでは次の作品に行きたくないのである。



もちろん、アイドルにおける結末やゴールは、その人自身が決めることで、明確なものがないのも分かっている。
だから私は、余裕で一生他の作品を読まない心意気でいるし、それくらい、今読んでいる作品を読み続けて行くことに、意味や価値があるような、それに見合った結末やゴールに辿り着けそうな気がしている。
他の作品も読みたくてウズウズして、ちょっと読んじゃったりする時もある。まさに光くんがそれだし。
でもやっぱり、今まで読み進めて来た分、山田くんの方が面白いと思ってしまう。



なんでそこまで頑なに読み進めたいのかは自分でも分からない。
でもそれはきっと、光くんや裕翔くんより山田くんを先に見つけたからで、その時の自分が山田くんを選んだからに過ぎない。
ただ、それだけのことである。



だから「まだ自担に泣ける」のは、まだ山田くんという作品を楽しめるということで、そう思う自分はもうしばらく山田担でいるということなのだ。



正直、「Hey!Say!JUMPで誰が一番好き?」と聞かれたら「八乙女光くん」と答えるような気がするから、一般通念?で言うと私はもう光くん担当なのかもしれない。
でも、読み進めたいと思うのは、全巻集めたいと思うのは、やっぱり山田くんで、それはやっぱり文庫本じゃなくてハードカバーで揃えたくて、古本屋に売ったりせず手元に置いておきたくて、そんな風に思うのである。


光くんや他のJUMPのメンバーにも、同じように読み進めたい、全巻集めたいと思い始めているのは事実で、実際、収集の途中だったりするのかもしれない。
でも、光くんには廃版になっていたり店頭に並んでいなかったりして手に入らない巻もあるし、手軽な文庫本で良いかなと思うし…



読みたいは読みたいんだ、好きは好きなんだ。
それに優劣はない。

でも、何かが私に順番と優先順位をつけさせる。
それは確かに見栄や意地みたいなものかもしれないけど、それでも数ある作品の中から一つを選んだことがきっと全てなのだろうと思う。




「私は、Hey!Say!JUMPの山田くん担当です。」

うん、この一言は外せない。

でも、山田くんが一番好きですとかそういう意味じゃなくて、そういう意味じゃなくて、なんかもっとこう…