門限の9時

誰にもあるさ 動き出すAdventure

好きになったアイドルグループには、残り時間があった

 

8月31日に最終回を迎えた「PRODUCE48」。日本人練習生からはHKT48宮脇咲良ちゃん、矢吹奈子ちゃん、AKB48本田仁美ちゃんの3名がデビューメンバーの12人に選ばれ、IZ*ONEとして、韓国で10月29日にデビューすることが決まった。さらに、IZ*ONEの活動期間中は、当グループの活動に専念することも発表され、3名の48グループメンバーとしての活動休止期間は、2021年4月までの2年半に及ぶということも発表になった。
48グループのファンという目線で「PRODUCE48」を観始めた人間としては、3人にとって2年半の活動休止は、正直長いように感じてしまう。
もともと「PRODUCE48」へ参加するにあたり、デビュー決定後の自グループとしての活動は休止するというのが条件としてあったようで、参加者自身はもちろん、視聴者の私もそれは重々承知の上で観ていたのだが、いざ、IZ*ONEが始動することになり、明確な活動期間が提示され、その活動期間がそのまま3人の48グループとしての活動休止期間となることが突きつけられると、IZ*ONEとしての活動は、2年半後の彼女たちのために本当になるのだろうかという考えも出てきてしまうようになった。HKT48の2人は、直近の選抜総選挙で選抜入りを果たすほど、日本での人気は確固たるものを築いているとはいえど、黄金期の同順位のメンバーの人気や知名度には及んでいないと思うし、グループ自体にも、あの頃ほどの勢いはないように思う。そんな状態での2年半というのは、アイドル人生の中でとてつもなく大きい時間だと思う。
以前、ここで「PRODUCE48」について書いたときはあんなに応援していたくせになんなんだというくらい無責任なことを書いている自覚はある。
もちろん、IZ*ONEの活動を通して経験することは、彼女たち自身にとっては、それはそれは素晴らしい経験になると思う。だからこそ、言葉も分からない環境でたくさん苦労もするだろうから、2年半後は必ず報われて欲しいと思う。幸せになって欲しいと思う。アイドルとしてさらに大きな存在になって欲しいと思う。そう思うと、自グループを離れることに対するリスクもあるよなと考えてしまう。そのリスクを背負ってまで挑戦するからには、挑戦した甲斐があったと思える2年半後が待っていて欲しいと心から思う。


「PRODUCE48」は、韓国のオーディション番組「PRODUCE101」が48グループとコラボした企画であり、「PRODUCE101」シリーズとして通算すると第3弾の企画となる。
第1弾では、2016年にI.O.Iがデビュー、第2弾では、2017年にWanna Oneがデビューしており、2018年のIZ*ONEのデビューで、3年続けて新たなアイドルグループを世に送り出すことになる。
2016年5月にデビューしたI.O.Iも、当初より定められた期間限定での活動であり、2017年1月に既に解散している。在籍していた11人のメンバーは、ソロデビューしたり、それぞれの所属事務所に戻ってグループ活動をしたり、全員がそれぞれK-POP界の第一線で活動している。そう思うと、当企画でデビューするというのは、今後アイドルとして活動する基盤作りにちょうど良く、デビュー後というよりも、デビューし解散した後のことを見据えて挑戦するには各事務所としてもそれぞれのアイドルにとってもありがたい企画なのだろうと思う。
隠れた才能を見つけ出してチャンスを作り、世に送り出し、K-POP界に新たな風を吹かせ、グループが解散した後もその才能が多方面に散り、さらにK-POP界を盛り上げることに繋がっていると考えると、この企画のK-POP界に対する功績は大きいと思う。
だがしかし、いちアイドルファンである私にとってK-POPの発展などぶっちゃけどうでもいい。私が「PRODUCE48」を観ていたのは、デビューという夢に向かって、練習生たちが進む道のりとかける思いに心を動かされたからだし、デビューを掴むまでの道のりを見てきたからこそ、そのデビューがどれだけ切実だったことなのか、そのグループとしての活動がどれだけ尊いことなのかを思い知ったからだ。だから、アイドル1人1人が悔いなく幸せと思える未来を願っていたし、その結果としてグループがひとつ誕生したからには、そのグループの歩みも他人事とは思えないのだ。日本から挑戦する3人にも、他の韓国人メンバー9人にも、間違いなく2年半後は訪れるわけで、そこに彼女たちが夢見る世界が待っていてくれたらいいなと切に願っている。

 

「PRODUCE48」のグループバトル評価で課題曲として使われていた、I.O.Iの「Very Very Very」という曲がとても気に入って、私はYoutubeでI.O.IのMVを観た。動画をたくさん観ている中、関連動画に「ラストコンサート」「解散後のメンバーの活動」という文字が並んでいることに気づいて初めて、既に解散しているということを知った。
「PRODUCE48」の放送が終わって、まもなくI.O.Iが誕生した「PRODUCE101」の再放送が始まり観始めたが、観たところでI.O.Iは既に解散しており、変に思い入れだけが募っても、思いをぶつけたいグループはもうこの世にいないのだと思うと、どうも観る気が起きなくなってしまった。
じゃあ、次はと、「PRODUCE101 Season2」でデビューしたWanna Oneを観始めた。こちらのグループも、「Energetic」という楽曲が「PRODUCE48」の課題曲として使用されたこともあり、入るのは簡単だった。
PRODUCE出身だと知らなかった頃の私のWanna Oneというグループに対するイメージは、「去年デビューしたばかりなのに、なぜか爆発的人気を博するモンスターグループ」。これは、韓国で毎月発表されるブランド評価というライキングで、SEVENTEENは何位かなと、上から1つずつハングルで書かれたグループ名を読んでいき、毎月毎月、1位と2位を防弾少年団Wanna Oneが固めていることに気づいて得たものだ。
Wanna OneがPRODUCE出身のグループだと知って、この人気の高さにも納得が行った。MVを観ているうちに、私が今ハマっている韓国のSEVENTEENというグループとはまた違う良さがあって、すっかり好きになってしまい、貪り食うように動画を見漁った。
このグループもきっと期間限定なのだろうけど、去年デビューしたばかり。IZ*ONEの活動期間が2年半なのだからそれくらいは活動するものだと、すっかりメンバーも全員覚えた。この3連休は全く予定がないということも拍車をかけ、Youtubeで観れるだけの映像を観倒していた。
彼らのことを知っていくうちに、Wanna Oneの活動期間はいつまでなんだろうという疑問は早いうちに解消しておかねばと思い、調べてみた。


Wanna Oneの活動期限は、2018年12月だった。
いつの時代からか、世界では太陽暦が採用され、いつの時代からか、世界でイギリスのグリニッジ天文台を基準に時間が定められてしまったおかげで、現在2018年10月だ。
好きになったグループには、残り時間があった。しかも、その残り時間が多く残っていない。11月にリリースされるアルバムがラストアルバムだと発表されている。
I.O.Iは、私が知ったときには、既に存在すらなくなってしまっていた。IZ*ONEは、これから2年半という長い活動期間が待っている。Wanna Oneは、韓国内で防弾少年団に次ぐ人気を得ているのにも関わらず、あと3ヶ月もなくこの世から存在がなくなろうとしている。その事実に頭が真っ白になった。
「興味を持ったグループは既に解散していた」、「これから応援しようと思うグループが期間限定グループである」ということと、「好きになったグループに残り時間があった」ことは全然違う。しかも残り時間が少ない。そんなことってあるか。
2年半の活動は長いと言ったけど、終わりが見えたら見えたで、何が期間限定だ、覆れそんなの!と思ってしまう。Wanna Oneの活動期間はなぜ1年半しかないんだ。いっそ、Wanna Oneももう解散していてくれていたら、こんなにやるせない気持ちになることもなかっただろう。
2年半は長くて、1年半は短い。いや、きっとWanna Oneが始動するときから観ていたら、想像すらできない1年半後は、遠く長く感じていただろう。始まるときは長さを感じて、過ぎてしまうと短さを感じるなんて時間ってやつは本当に憎い。
残念ながら、PRODUCE出身のアイドルグループのその後に関して前例がI.O.Iしかないため、Wanna One解散後のメンバーの活動もどうなるのか全く見当もつかない。I.O.Iのように解散後もメンバーそれぞれ活動の場があれば、そんなに嬉しいことはないけれど、Wanna Oneというグループがこんなに良いと思う今は、Wanna Oneという形が最善で最高としか思えない。解散するなんて考えたくない。
48グループの活動を休止してIZ*ONEとして活動するのは果たして最善なのかとか言いつつ、こんなことを言うなんて都合がよすぎる。
時間は憎いし、私は本当に都合がいい。


Wanna Oneをもう少し早く知れてたら、とも思うけれど、「PRODUCE48」がなければ、「PRODUCE48」を観なければ、彼らには興味なんて持たなかっただろうし、そもそもSEVENTEENを好きになっていなかったら韓国のアイドルに興味を持つことすらなかっただろう。どう考えても時系列を組み替えて彼らに出会うことはできなかったのだ。
それはそれで受け入れるしかない。

ただ、そもそもなぜ活動期間なんてあるんだ、と考え始めてしまうとやりきれない。
活動期間が決められていることで既にデビューを果たしているもなかなかに伸び悩んでしまっているアイドルが自グループを一旦離れて「PRODUCE101(48)」に参加することができて、練習生に知名度という不公平な要素が出来てしまう。でも番組としては、無名の練習生だけの番組にするよりは、知名度があるデビュー済みのアイドルも参加してくれたほうが視聴率とかデビュー後の諸々で都合がいいのだろうと思う。視聴者にとっても少しくらい知っている人が分かりやすいし投票しやすいだろうとも思う。
でも、I.O.Iがたまたま全員個々に活動できているのであって、この番組でデビューしたからといって解散後まで約束されているわけではない。事務所によっては用が済んだと干されるかもしれないし、Wanna Oneとしての活動で得たファンがそのまま解散後も着いて来てくれるとは限らない。
ただでさえアイドルは3年持てば良いなんて言うK-POP界で、デビュー7年を越せない国民的グループも多いことから「7年目の呪い」なんて言葉も飛び交う世界で、I.O.Iの半年、Wanna Oneの1年半、IZ*ONEの2年半はそれぞれ長い時間だけれど、人間は80年生きる時代だ。日本はもちろん、韓国も平均寿命は80歳を超えている。長い人生から考えたらほんの数年だ。アイドルも人間である以上、死ぬまで人生は続いていく。そのうちのたった数年のために、この企画の参加者は必死になって夢を見て追いかけている。夢を掴んでも、その夢には期限がある。それがそもそも残酷すぎる。言っても仕方のないことなのだけど。
掴んだ夢に期限があると分かっているのに、それでも掴みたいと思う。夢の途中でも、夢の期限が切れたあとの夢を見ながら夢を生きて行く。
私は、アイドルが笑えて幸せで楽しく活動できれば、それ以上のことは望まないのになあ。それすら難しい時代なんだよな。生き残るために、1日でも長くアイドルでいるために、たとえ期限があろうとも全てをかけて挑戦する人がいるんだ。


私はWanna Oneというグループを好きになった。でもWanna Oneには活動期限があった。一緒に年は越せない。I.O.Iのラストコンサートの映像を観た。みんな泣いていた。惜しんでいた。きっとWanna Oneも最後の日、全員悲しむだろう。惜しむだろう。そんなこと、期間限定と知った時から分かっていたはずなんだ。彼らのことを知れば知るほど、最後の日が近づいていく。分かっていても、好きだと思ったきっかけが、要素が残り続ける限り、手を伸ばしてしまう。
いつか幸せを手放さなければいけないと思うと、悲しみは計り知れないけれど、きっとそんな日が訪れることになってもそれ以上にその幸せを手にしていることを幸せだと思うから、こうして限りのある夢に手を伸ばすのだろう。終わりに近づいてしまうとしても足を止めないんだろう。まさに生きるってことじゃないか。Wanna Oneを知らないまま過ぎてしまわなくてよかった。Wanna Oneはなくなってしまっても、Wanna Oneという素敵なグループがあったということは消えないし、きっと忘れない。
今さらWanna Oneを好きになったけど、残り時間が少ないけれど、このままWanna Oneを見続けてみたいと思う。

好きになったグループには残り時間があった。
引き返すなら今のうち、とも思ったけれど、好きになってしまったら、知ってしまったら、もう引き返せない。それに、後出しするけれど、限りあるからこそ輝いて魅力的に見えるというのも確実に言えると思う。
もうすぐ「PRODUCE101 Season2」の再放送が始まる。彼らがWanna Oneになる前の、モンスターグループになる前の、姿をしっかり目に焼き付けたいと思う。(まさに「僕の心の中に保存♡」*1

 

 

 

 

 

 

Wanna Oneの活動期限延長を求める声も上がっているらしい。事務所の契約やスケジュールの関係で、延長出来ても1ヶ月だそうだが、1日でも長くWanna Oneが続くことを望む人がいるなら、それはそれで喜ばしいことだと思う。けれど、私は1ヶ月くらいなら延長しなくてもいいのではと思う気持ちもある。
なぜなら、私のWanna Oneでの推しには、戻る場所があるからだ。
「PRODUCE101」の期間限定活動のシステムのおかげで、既にデビューを経験したアイドルもPRODUCEの門を叩いている。「PRODUCE48」だとAfter Schoolとしてデビュー経験のあるイ・カウンちゃんや、fromis_9として現役で活動していたチャン・ギュリちゃんなどがその例だ。カウンちゃんは、After Schoolが事実上活動休止状態にあるため、再びステージに立つ機会を求めPRODUCE48に挑戦した。ギュリちゃんは、練習生期間なくデビューしたため実力が足りないと感じ、一から勉強したいとの理由で、一時練習生に戻って参加を決めたという。
Wanna Oneにおける私の推しファン・ミニョンさんも、2012年にNU'ESTという5人グループでデビューをしており、グループとしても活動していた。しかし、グループの人気がなかなか振るわず、再起を狙ってグループ5人のうち4人でPRODUCE101に参加したそうだ。PRODUCE101 でデビューし、期間限定グループで活動すれば、自分の所属グループの知名度向上に繋がる、と信じての参加。Season2は未視聴なので、多くは分からないが、ミニョンさん自身は、恐らく他のメンバーとも一緒にデビューしたかったのではないかと思う。
残念ながら、結果としては、NU'ESTからデビューメンバーに選ばれたのはミニョンさんのみで、ミニョンさんは、Wanna Oneとしての活動期間中、NU'ESTとしての活動を停止している状態だ。Wanna Oneは先述のとおりの人気だ。
デビューの叶わなかった3人はというと、グループに戻り、現在ミニョンさん以外の4人でNU'EST Wとして活動している。PRODUCE効果で、NU'ESTはデビュー6年目にして初の1位を獲得したとか、売り上げが350倍増えたとか、正真正銘の再起に成功。
ここで、私は思ってしまった。「ミニョンさん、早く戻りたくならないのかな」と。もともと、グループ再起のために参加したPRODUCE、グループが再起したので、あとはミニョンさんがWanna Oneの活動を無事に終えるだけという不思議な状態になってしまっているのがすごくむず痒いのだ。
「PRODUCE48」に参加したふたりは残念ながら、IZ*ONEとしてデビューすることは出来なかったが、ミニョンさんは、デビュー出来てしまった。Wanna Oneにミニョンさんがいなければ、私の中でNU'ESTは、SEVENTEENの事務所の先輩という情報のみで終了していただろうから、ミニョンさんは、十分NU'ESTの入口になれているとは思うのだが、早くNU'ESTに戻ったミニョンさんを見たい、5人揃ったNU'ESTを見たいという気持ちも大きくなってきた。だから、むやみに延長されてWanna Oneから離れられなくなってしまって戻りにくくなってしまうのは避けたいとか思ってしまう。
でも、Wanna Oneのミニョンさんもとってもとっても素敵なんだよな〜。NU'ESTのメンバーよりかなり年の差のあるWanna Oneメンバーとの絡みも見ていたいし、という気持ちもある。Wanna OneWanna Oneで、とてもいいから。でもNU'ESTのミニョンさんも見てみないとなあ。ミニョンさんが必要とされるアイドルすぎて誇らしいな。
あれ、ただの推し自慢になってる笑
一番は、NU'ESTとSEVENTEENが同じ事務所なので、そこが積極的に絡むところが見たい。もっというとNU'ESTの推しミニョンさんと、SEVENTEENの推しジョシュアの絡みとかとても見たい。(そこかよ)
Wanna Oneは他の事務所と契約しているので、今ミニョンさんはPREDISの人じゃないんだよねたぶん。早くPREDISの人に戻ってほしい。
PREDISという事務所は、本当に、男女共に、ビジュアルがよく、歌もダンスもうまくスタイルもよく、人柄もいいという人材が揃っているし、代表のハン・ソンス氏は、「PRODUCE48」でメインプロデューサーとして秋元康と名前を並べて、IZ*ONEのデビューアルバムにも携わるほど猛威を奮っているし、SEVENTEENはあの人気っぷりだし、ここ10年くらいでとても勢いをつけている事務所なのだが、NU'EST、After Schoolと、とにかく素晴らしいグループと人材をとにかく干す運営力のなさには問題がありそうなので、これからの動向で真価が問われそうではあるが、韓国三大事務所の背中ひっ捕まえるぞ!って勢いはある事務所だと思うので、っていうか、たぶんそれもこれもNU'ESTとSEVENTEENにかかっていて、それが楽しみなので、何卒よろしくお願いします!
でもでもでも、Wanna OneがなくなるのはもったないないからWanna One全員兼任すればいいのに!たまにWanna Oneやってくれたらいいのに!ドリームモーニング娘。的な感じで。という超個人的希望。(長々書いて結局こんな締めかよ)

*1:Wanna Oneパク・ジフンくんの生み出した流行語?