門限の9時

ここに無い魔法 帰りの電車

「ミステリーヴァージン」 感想

*「ミステリーヴァージン」MV感想

とにかく白い世界。前にMVが解禁されたときにも書いたのですが、山田涼介という人間は白く汚れのない、そういう人間なんだろうなと思いましたが、白という色は、「無」を表すように見えて、実は光の三原色すべてを混ぜなければ生まれない色でもあります。黒より恐怖を感じることもあります。だからいろんな彼の顔が混ざって初めて山田涼介になるんだろう、と思い直すことにしました。そして、倒れる山田とそれを見下ろす山田。二人の山田は、同じ白。表情は違うのに。白、黒、二人がいるより怖い(笑)そして一人踊る白いシャツを着た山田。髪が乱れていて良いですね。

「本当に山田しかいないんだな」

と、正直思いました。いつも大勢のダンスを見ているからかでしょうか。ドラマや雑誌で、一人だけの山田はたくさん見たことあったのに、なんか物足りない気がする。そして、寂しい気がする。本音を言うと、ソロの山田涼介は見たくない。そう思ってしまいました。迷路に迷い込んだ山田の顔が、困ってるんですもん。不安そうなんですもん。そういう設定とはいえ、そういう顔が山田の本心なんじゃないかと勘ぐってさえしまう自分がいて・・・山田しかいない、山田だけのMVに物足りなさを感じてしまいました。やっぱりダンスも、大勢で踊った方が格好いい。

そんな反面、2番は素敵です。リップシーン(って言うんですか)が登場して、表情もぱぁっと明るく柔らかな感じに。それにしても山田は、本当にいろんな表情を見せてくれますね。そんなとこが良いです。大サビの「名にかけ」の部分の表情がとっても好きです。ここだけすっごく幼く見えるんですよね。不思議だな。5年前に比べて変わったな〜なんて思っていたのに、全然変わってない。すごく自然で、何も考えてなくて、何のしがらみもなさそうな表情をしていますね。ジーンときました。どんなキメ顔より、どんな格好いいダンスより、ここが一番好きです。


*「ミステリーヴァージン」メイキング感想


いきなり自分をみて「肌白いね〜」と言ってる。それが羨ましい(笑)「目が青く見える」そうで。カメラが回ると思いっきり格好付けちゃう山田だけど、そういうのより普通の山田の方が断然好きです。仰向けになった状態でカメラを見上げ、カメラに手を伸ばす。なんか、顔がマジ。彼女向けの表情じゃないんでしょうか、と思ってしまうほどで、「そんな顔、彼女以外に見せたらダメだよ」ふと言ってやりたい(笑)そしてカメラを手に、自分が見ている天井の景色を撮影。壁とおんなじ。そんな中に何時間も入れられてたら、神経おかしくなったりしないのかな〜。そして、さりげなく

「いつもはここにJUMPがいます」

って。

山田く〜ん!!!そんなこと言うのやめてよ〜。寂しくなっちゃうじゃん。山田もそう思っていたんですね。その言葉に安心しました。
そして、

「PVはだめだね、美化されちゃうから(笑)」

そうだね、特に今回のはかなりビジュアルいいですからね。それにしても、本当に一人しかいない。

「JUMPはどこにいるの〜?」

こんなに弱気な山田も珍しいですよね。ほんとに。それもこれもきっとJUMPがいるからなんだろうなと私は思っています。きっと山田もJUMPじゃないと強くいられないんだろうな。ネガティブな山田は知ってるけど、こんなに素直に本音を言っちゃう子供みたいな山田を初めてみた気がします。やっぱり山田って本当は強くないんだろうな。自信なんてどこにもないんだろうな、顔以外に(笑)

「大ちゃ〜ん!侑李〜!雄也〜!伊野尾く〜ん!薮ちゃ〜ん!光く〜ん!裕翔く〜ん!圭人〜!」

って小さく叫ぶ山田が切実すぎて、私は泣かずにはいられませんでした。ソロデビューなんて山田には全然嬉しくないんだろうな。ぜんぜん望んでないことをどうして事務所はやらせなくてはいけなかったの?切なくなりました。やっぱり私もJUMPが好きです。JUMPの姿が普通に見れればいい、ただそれだけです。

「さみしいね。でもこうやってやろうって決められたのは、メンバーの後押しがあったからですよ。ずっと迷ってて。なかなかやっぱ、俺はJUMPでいい、ずっとい続けて行きたい、でもやっぱ金田一少年の事件簿の主題歌ってことだから山田一人でってなって、いや、JUMPでやりたいって言ったんだけど、でも雄也とか大ちゃんが凄い背中を押してくれたんですよ。」

と、経緯を説明する山田。多分彼はきっと、自分のソロデビューは、JUMPを裏切ることにになるんじゃないか、と思っていた、思っているんだと思います。だから、弁解みたいな感覚で、こうして話をしたんだろうな、と私は思いました。自分のソロデビューは、もはや自分の力じゃどうにも動かせない重大な決定事項になっている、ということへのプレッシャーというか、責任というか…そういうものを感じていたんじゃないかな。山田一人のことなのに、山田本人の意思は尊重されなかった。それってどうなの、って思いますけどね。

「俺がずっと悩んで、もうほんと、ジャニーズワールドのリハーサル中もずぅっと悩んでて、でもJUMPにも言えなかったんですね、正直。だけど言うしかない、と思って、言って、最初雄也と大ちゃんに言って、『二人はどう思う?』って聞いたら、二人共『おっきなチャンスなんだから頑張りなよ』って、俺以外な反応でびっくりしたんですよ。『絶対やったほうがいいよ』って雄也も言ってくれたし、で、決意できたんで、JUMPのためにも一生懸命やって成功させたいな、っていう気持ちがあるんで。」

もう、なんか山田の発言全部書いちゃったじゃん!!(笑)ソロデビューって自分だけのことじゃない、グループのためだって、考え方の一つにすぎないと思うんですけど私は。でも、それでも、山田の気持ちも、メンバーの気持ちも想像できるけど、両者に、グループになんだから、仲間のことは自分のことだろう、って考え方がJUMPにはあるってことなんじゃないのかなって思います。JUMPには、ソロでやりたいなんて思ってる人はいないと思ってます。だからこそ、ソロデビューの決まった山田を悪く思うこともないんじゃないかな、って思いました。


ぬ>>
「いろいろ、ファンの人も戸惑いはあったと思うんですけど、でも、あくまでね、Hey!Say!JUMPの山田涼介として、今回は金田一少年の事件簿の主題歌ということで、『ミステリーヴァージン』という曲を出させてもらって」