門限の9時

ここに無い魔法 帰りの電車

ジャニーズの今とこれからとHey!Say!JUMP

良さが分かる人だけが分かればいい

そんな時代だ
 
赤字を出さなければいい
そんな時代だ
 
 
そんな時代に
なぜ売れなくてはいけないんだろう
漠然と思ってしまう
 
売れてほしい、人気者になってほしい
確かに思う
 
 
しかし
このご時世、売れるってなんだ、
成功ってなんだ
 
 
 
 
世襲制のような歩み方でいいのか
二番どころか三番、四番煎じ
誰かが切り拓いた道を歩く
 
 
先を行く人たちと同じような結果が出せればそれで満足なのか
っていうかそれで同じ結果は出せるのか
 
結果しか見てないんじゃないのか
形や到達点に拘って、肝心の中身がないがしろになってたら意味がないのでは
 
 
売れているんじゃない
売られている
売り出されている
 
 
 
嬉しい
恵まれている
ありがたい
楽しみ
それは実感する
 
でも
自分たちだけの手でたどり着いた所ではない
そんなものを見せられて満足していいのか
 
 
 
 
 
7月期の月9は、とうとう主演、ヒロイン共に平成生まれが演じる
 
 
 
夏、王道、ラブストーリー…
 
 
 
 
数年前まではジャニーズの仕事だったはずではないか
これでいいのか
悔しくないのか
 
 
これだけじゃない、今年の夏はドラマ界からジャニーズが消えた
かろうじて東山紀之さんと森田剛くんが出演するようだが、若い世代が1人も連ドラに出ないなんて天と地がひっくり返ったような奇妙な季節が到来しそうだ
 
数年前までは、当たり前のようにジャニーズのバーター出演で賄っていたポストの競争がどんどん激化している
 
なぜこんな時代が来てしまったのか、なぜジャニーズは俳優ではないのに、ジャニーズは俳優を追いかけなくてはならなくて、俳優に押し潰されなくてはならないのか私には全く理解ができない
 
 
 
ここ近年のドラマ界は、非ジャニーズの「イケメン俳優」の台頭が著しい
ルックスも演技力も兼ね備え、抜群のスタイルまで備えた彼らの市場が大きく膨らむ
 
 
 
彼らがジャニーズの仕事を奪っていくのは、ジャニーズを食っていくのは、
ジャニーズが彼らより劣っているからなのか
勝ち目がないからなのか
 
 
違うと思う
だって彼らは役者として選ばれ、役者として育てられて来た人間であって、そもそもジャニーズとは違うからだ
歌って踊らないし、演技のレッスンを受けて世に出る
 
 
ジャニーズは、誰でも最初は歌と踊りからスタートするし、CDデビューを持ってデビューとする共通認識がある
お芝居に関しては現場主義
現場で学び、現場で育っていけ
 
 
歌手でもダンサーでも役者でもない
ただのジャニーズが、身体一つでドラマの世界に飛び込み、裏では想像を絶する努力をし、プレッシャーと戦い、涼しい顔で演じる姿が、共感を呼び、憧れになり、スターとなる
 
ジャニーズはファンやお茶の間が作るスターではなかったのか
 
 
どのタイミングで時代が変わり、
誰が「カッコイイ」の定義となるのかなんて誰にも分からない
 
 
でも、だから、平成生まれに託したい
もう君たちが活躍するにふさわしい時代が押し寄せている
時代が来るのを待っていないで
時代を手玉に取る気持ちでいくんだ
 
 
少し上の世代が埋められなかった穴を、
亀梨和也にも山下智久も成し得なかった時代の変革を、
 
「イケメン俳優」ではなくジャニーズの手で成し遂げてほしい
どうしても
 
 
 
たしかに
主演がすべてじゃない
 
昨年夏、J storm社長のジュリーさんは、インタビューで、「常識を覆すのではなく、時代のニーズに応えていく」「自主映画に力をいれていく」ということを強く訴えていた。
 
 
ドラマから映画へとシフトしていくのだろうという方向性は、俗に言うジュリー派閥に属するHey!Say!JUMPは特に直接的な影響を受けるだろうと思われる今、もしかしたらドラマ界での成功とか、ブレイクとか何の価値もないのかもしれない。
 
しかし、そもそも自主映画を積極的に制作しようとする意図は「興行に囚われない、タレントに相応しい作品を作ること」だと言う。
 
昔からジャニーズは、グループでドラマ主演をするなど、あくまで媒体のような形でドラマを使って来た傾向がある。役者として与えられる仕事は今でも舞台がメインだ。
 
感覚としては、これまでテレビドラマを使ってやっていた自主制作作品を、テレビから映画へと移して行こうとしているだけなのかもしれない。
 
 
そもそも、ジャニーズは役者ではない
だから
役者にならなくたっていい
俳優に追いつき追い越そうとしなくていい
 
 
ジャニーズが魅せるのは芝居じゃなくて生き様だと私は思う
それはいつの時代もどんな媒体でもどんなコンテンツでも変わることはない
 
 
ジャニーズはこれまでテレビを使って時代を変えてきた。
某雑誌の好きな男企画で、SMAP木村拓哉さんが当たり前に1位に君臨し、「かっこいい」の代名詞になったりと、時代の先頭をジャニーズが走り続けているように見えた。
 
 
多分、ジャニーズの形が変わったんではなく、ジャニーズの見方がどんどん変わってきたのだと思う。
 
ジャニーズは、バラエティやドラマ界に進出するのが得意なのではなく、タレントを生かすためにもっとも相応しいコンテンツを選び、業界や時代を手玉に取っていただけなのかもしれない
 
ジャニーズフィルムフェスタで先輩たちが言っていた全ての言葉の意味をようやく理解出来たのかもしれない。
先を行く先輩たちがやってきたことは、時代を手玉に取るという作業なのだ。あくまでジャニーズとして、芸能界に乗り込み、居場所を作ってきたのだ
 
 
ベテラン世代は今、その自らが築いた居場所やポジションを次世代に譲って行こうとしている。
だからこそ、そこを歩いてるだけじゃ、きっとダメなんだと思う
いつの日か、ドラマからジャニーズがきっと消えてしまうかもしれない
 
 
そうなったらその次の世代はどこに行けばいいの?
ジャニーズがこれからもずっと続いて行くために、やっぱりHey!Say!JUMPが頑張らなきゃいけない時なんではないだろうか
 
先輩たちと同じ道を歩けることは確かにありがたいし楽しみである
でもそう思っているだけじゃなくて、何か一つでも次に繋がる何かを残して行かなくてはいけないんだろうと思う。
 
 
ジャニーズが生きて行かなきゃいけない世界は血にまみれたレッドオーシャン*1だ。
多分ブルーオーシャン*2を意識すればするほど、コアになってマイナーになってしまうのかもしれない難しい時代だ。
 
でも、だからこそ、ジャニーズの真価が問われるのではないだろうか
この世代交代の過渡期に、次世代として存在するHey!Say!JUMPの力量も試されているのかもしれない
 
 
期待するしかない
ここまで世代交代の重圧を掛けられているのは彼らしかいないんだ
50年を迎えたジャニーズ事務所のこの先数十年の命運をHey!Say!JUMPが担っている
だから平成なんだ、だから彼らなんだ
 
満足しちゃだめだ
Hey!Say!かわいいJUMPに甘んじないで
君たちにもっと出来ることがあるはずなんです!!!!
 
世間から何を思われたっていいんです
先輩たちの成功が自分たちの成功だなんて分からない
 
 
いつだってそう。優等生、エリートなんて言われても得なことなんか一つもない。
報われるのは頑張った、悩んだずっと後
 
だからこそ、Hey!Say!JUMPなんだと私は思いたい
「平成の時代を高くJUMP」するんでしょ
グループ名に元号入ってるってそういうことでしょ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

*1:競争が激しい既存の市場のこと

*2:新規市場