門限の9時

ここに無い魔法 帰りの電車

NYCという名の虚像

-孤独を感じたことってない?

「うーん、今は特にないですね」


-その後、中山優馬w/Hey!Say!7WESTなど、名前が前面に出る活動が増えていったよね。

「うまく言えないですけど、最初はよくは思えなかったというか、”そのままでよかったのに”って感じがありましたね。ひとりだけ名前が出て、センターに立って、衣装もちがって……。みんな、口にはしないけど、絶対よく思わないはずで。せっかく活動が楽しくなってきたのに、”なんで?”って」

-ほかのメンバー以上に忙しくて、どこか孤独を感じたりしなかった?

「ありますよ。それに浸りはしなかったけど。”なんで、俺だけなんだよ”って。でも、今ならわかるけど、ほかのメンバーは、”なんで、アイツだけ!”って思ってたんだろうなって。たぶん、それをいちばん感じてたのは、裕翔だろうね」


一体、「かわいそう」なのはどっち?今は孤独を感じていないと答える中山優馬?大人数の中にいながら孤独を感じていた山田涼介?


孤独[名・形動]

1 仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと。また、そのさま。「―な生活」「天涯―」

2 みなしごと、年老いて子のない独り者。
「窮民―の飢ゑをたすくるにも非ず」〈太平記・三三〉


奇しくも二人はNYCのメンバーです。事務所の将来を引っ張っていくであろう次世代ジャニーズが集まった夢のようなユニットですが、今はほとんど消滅状態です。


優馬の10000字を読んで、NYCの未来を変えられなかったことに憤りを覚えました。誰に対してかはよくわからないけど、これまでにない後悔の念に苛まれました。
とにかく、優馬くんに申し訳なくて仕方がない。


NYC boysが結成されたとき、山田くん担当の自分としては、正直「駆り出された感」がありました。それでも、仲良くユニットとして活動している姿を見て、たとえNYC boysの名ではあっても、自担を紅白にまで導いてくれたこのユニットをいつしか好きになっていました。NYCとしての活動が始まってからも、絶妙な空気感でトークが進むMVのメイキングに、奇跡のようにチグハグな三種三様な回答を見せる雑誌のインタビューページ・・・日に日にNYCに愛着を持つようになりました。
でも、いつまでも払しょくされないN+YC感、いつまでも抜け出せないお子ちゃま向けすぎる楽曲、Hey!Say!JUMPでは山田くんを担当している私もNYCでは、馴染んでいるようでどこか壁を感じる優馬が、JUMPとして活動しているやまちねと違って「可愛い」だけしかみせられない優馬が、気になるようになっていました。


そして、写真集が発売されて、NYCの未来はきっと明るいと、思ったはずなのです。

ボクたちがHey!Say!JUMPで仕事してるとき、優馬には寂しい思いをさせちゃってると思うんだよね。
だから、これからはね、3人での活動を増やして、優馬が寂しい思いをしないようにしたいなって思ってるよ。


NYCを優馬のホームと呼べる場所にしていくことが、やまちねのNYCの任務だと思ったのです。やまちねが頑張れば、もっと頑張れば、優馬が救われるんだ、それが明るい未来なんだと、NYCをこれからも続けていくことが大事だと、そう思っていました。でも、そんな思いとは反対に優馬はソロデビュー。舞台中心の活動に、派閥抗争の流れ弾。結局、あの写真集から、NYCは何も進めませんでした。


優馬の10000字を読んで、私の優馬に対する「救えなかった」という思いがただただ大きくなりました。
「孤独」という言葉一つとってもそうです。優馬が孤独だと思えないのは、孤独じゃなかった時を知らないから。山田くんが孤独だと感じてしまったのはグループが孤独じゃない場所だと知ってしまったから。そんなふうに私は思うんです。
結局優馬は、同世代のジャニーズとたくさん関わりを持つことは出来たけど居場所が作れなかった。一番近いところにあったはずのNYCでさえ、「JUMPとJUMPファンに申し訳ない」という気持ちを抱きながらやっていたんだと思うと、やり切れない思いでいっぱいになります。


謝らなきゃいけないのはこっちの方だよ。


優馬が「特に仲が良いのは山田くん」と答えているのに、山田くんはJUMPの話ばかりなのも申し訳ないと思ったしね。


「エリートと呼ばれる中山優馬っていう虚像を追いかけて、いつか追い越そうとしてる最中」

私にとって虚像はまさにNYCというグループです。
そこに少しの青春と少しの思い出があるだけ。
虚像のように現れたり消えたりするグループが私はやっぱり好きなのです。
そして、虚像を見せてくれる実像を私は今日も追いかけているんだなと思うのです。





優馬10000字の感想でした。
また、山田くんとかJUMPの感想は追い追い(笑)


水球ヤンキース楽しいね!ウィークエンダー良い曲だね!忙しいね!!ツアー始まるね!行く方楽しんでね!!(笑)