門限の9時

ここに無い魔法 帰りの電車

たとえN+YCでもNYCの未来はきっと明るい。

中山優馬、山田涼介、知念侑李。



不思議な3人組です。



イケメン3人が同じ世代に生まれて、ジャニーズに入って、グループになる。
血液型も出身地も性格も、何もかも違うこのバランス。NYCというグループが存在することがこの世の奇跡のすべてなんじゃないかと思うほどに奥が深いグループ。



NYCは奇跡以外の何物でも無いと、心から思うほど本当に凄いバランスのメンバーが集まったグループなのに、この3人の雰囲気はいつもとても柔らかい。若手の中でも特にプレッシャーや期待や、圧力を感じることが多いように思えるのに、この3人のゆる~い雰囲気は何なんだろう。



NYCがNYCになるために絶対必要な条件は、中山優馬がいることだと思うのですが、彼は他の人には考えられないような道を歩いてきた特別な人です。そんな優馬がやまちねの中に入ると、完全にNYCになる。やまちねだけだと捨てきれないHey!Say!JUMPが優馬が入ることで完全に払拭される。




中山優馬、あんた一体何者なの…?



もちろん良い意味で。



いつも1人孤独な環境に置かれて、誰よりも辛い思いや複雑な思いをたくさんしてきたはずなのに、いつも涼しい顔。辛い顔も悲しいことも絶対言わない。涙なんて見たことがない。


誰にでも分け隔てなく接するし、人懐っこくて、誰とでも仲良くなれる人のように感じるけど、それが時々、他人に心を開いてない現れのような気がする。あまり人と近づきすぎないようにしてるように私は思ったりすることが多いです。


私が考えすぎだったら全然良いんですけど、もしそうだったら、そういう中山優馬を作ったのは、事務所が彼に与えた環境だったりするのかなと思っちゃって、なのに、優馬は悪目立ちするどころか、いつも空気を柔らかくするのに長けてるなと思ってしまう。



私が抱く中山優馬のイメージは、去年放送された「Piece」というドラマで本人が演じた成海皓そのもの。つまり私は中山優馬という人間から感情を感じたことがあまりない。先日発売されたNYCの写真集の中で、メンバーが各々グループについて語ったページを読んでも、優馬の本音という本音に触れられた感触があんまりない。関西が好きだったのも、7WESTやB.I.Shadowが好きだったのも伝わってくる。でも、いつも優馬の一言一言が掴めない。



単に優馬のこと知らないだけ?



NYCが結成されて4年、紛れもなく3人はグループなわけで、しかも優馬がいなくちゃ成り立たないのに、いまだにN+YC感が抜けないし、そんな優馬をなかなかグループに依存させない気がしていました。それがずっと違和感でした。



NYCはこれからどうなっていくんだろう。
いつになったらコンサートするんだろう。



写真集の中で山田くんがこんなことを言っていた。

グループってそういう経験(ステージ経験)積んで、どんどん絆や信頼関係が深まっていくものだからね。


知念くんはこんなことを…

ボクたちがHey!Say!JUMPで仕事してるとき、優馬には寂しい思いをさせちゃってると思うんだよね。
だから、これからはね、3人での活動を増やして、優馬が寂しい思いをしないようにしたいなって思ってるよ。

そうか…


2人と優馬には能力や実力の差はあまり感じないけど、一つの大きな違いがある。それがグループ活動の経験値。優馬はがっつりグループ活動をした経験がないから、グループについて優馬が語るとき、何となく抽象的だったり、個人的な話になってしまったりするんだろうなということに気づいたのです。



山田くんと知念くんのようにホームと呼べる場所が、優馬にはずっとなかった。いや、NYCは優馬のホームのようにずっとあったけど、ホームとは呼べなかった。メンバーの山田くんと知念くんにとってはアウェイだったから。


でもこの写真集を読んで、山田くんと知念くんから「NYCを優馬のホームと呼べる場所にしたい」って思いを私は強く感じました。グループ活動の経験がある2人にしかきっと気づけなかった、NYCに足りないものなのかもしれません。


そう考えて、もう一度優馬のインタビューを読んだらあら不思議!キラキラした言葉がたくさん転がっていました。


東京に越してきてからは、あえてそう(関西がホームと)思わないようにしてる。『ホーム=東京』って思わないとアカン…って。

個人的に"NYCの活動が欲しい!"って熱望していたんで、この写真集はめっちゃうれしい。こうやって後々に残る仕事をひとつずつ増やしていきたいなぁ。


ジャニーズにおけるデビューは、もはや終身雇用。生涯アイドルでいることが約束されているも同然。だけど、NYCには生涯アイドルどころか、いつか消えてしまうんじゃないか、掛け持ちしていた先輩の前例や、優馬のこれまでのグループ遍歴を見てもそれが引っかかっていたのかもしれない。


でも、この写真集をきっかけにNYCの未来はきっと明るいんじゃないかな、そう信じて大丈夫なんじゃないかな、と思うようになりました。


周りから見れば、羨ましい環境かもしれない、恵まれているかもしれない。でも、恵まれすぎててグループとして大事なことがちゃんと築けないまま、3人のポテンシャルだけで来てしまった、そんな気がしました。



NYCだって1つのアイドルグループ。3人よれば文殊の知恵。1人1人が完璧にならなくてもいいんだよ。お互いがお互いを支えて補っていけばいいんだよ。



そんなことを感じました。



NYCのこれからはきっと明るい。

"これからのジャニーズを引っ張っていくべく万を時して集まった3人のスーパーボーイ"ですから。


きっと彼らは何かを掴むはずです。




私にはこんな風に優馬が映ります。
彼はどんな人ですか?


こういう風に自分のことについて語られるのも好きじゃなさそうなイメージなので、大変躊躇われましたけど、私はNYCになると山田くんではなく優馬担当になる気がします。